この度 Grand Seiko (以下 GS) Elegance Collection SBGY007 を手にしましたので, 実際に使用しての所感等を紹介したいと思います.
GS には数多くのコレクションがありますが, 本記事で紹介する SBGY007 は GS のエレガンスコレクションというグループに属するタイムピースです.
優れた実用性を備えながら、人生の中の特別なシーンで装いのアクセントとなり、美しさを演出するモデルを展開するエレガンスコレクション。どのような場所や時間帯であっても、その腕時計は、どこからでも美しく光を受けて、繊細な煌めきをまといながら、腕時計をつける人に自信と余裕を与えてくれます。エレガンスは永遠。グランドセイコーが尊ぶ日本の美意識と洗練されたデザインを融合することによって、そのことを表現するコレクションです。– GS 公式サイト
俗に言うドレスウォッチや初代 GS 復刻モデル, クラシックモダンなモデルらが属するコレクションであり, 以前紹介の SBGA439 が属する虚飾を排して最もバランスの取れた王道デザインを特徴とするヘリテージコレクションとはまた異なったコレクションですね.
SBGY007 搭載のムーブメント 9R31 は長野県にある信州 時の匠工房で作られていますが, SBGY007 は, そこにほど近い諏訪湖で起きる神秘的な自然現象「御神渡り」をイメージしたダイヤルのモデルです.
御神渡りとは, 諏訪湖の湖面が全面氷結した際に気温の上下によって膨張と収縮が繰り返された氷に亀裂が入り, 氷が筋状に山脈のように高さ 30cm から 1m80cm 位に盛り上がる現象のことで, 諏訪神社上社の建御名方命(男神)が下社の八坂刀売命(女神)のもとへ通った道筋といわれています1.
本モデルは後述するディテールやスペックの他に, 古事記等に伝わる日本神話の神に因んでいるという意味でも, 冒頭で申し上げましたとおり神が細部に宿ったモデルといえましょう.
基本的なスペックは GS 公式サイト記載の通りです.
横 38.5mm, 縦 43.7mm, 厚さ 10.2mm のステンレススティールケースとなっており, 風防は内面無反射コーティングのされたサファイアガラス, ラグからラグ (バンド幅) の長さは 19mm (!) となっています. やはり目を引くのがこの独特な模様の文字盤で, 凍てついた諏訪湖の質感が表現されていますね. 鋭い秒針は青焼きで, 背景のアイスブルー色との絶妙なバランスが伺えます.
裏蓋はサファイアガラスによるシースルーバック仕様になっており, 9R31 ムーブメントを鑑賞することができるほか, パワーリザーブインジケーターがこちら側についているので, ぜんまいの巻き上げ時などで確認することができます. 防水性能は日常生活用防水 (なので 3 気圧くらい?), 耐磁性能はありとなっています (が当コレクションのコンセプト的にこれはあまり期待しすぎてはならない).
ムーブメントはキャリバー 9R31 手巻きスプリングドライブ2 (以下 SD) であり, ひとつの香箱のなかに 2 つの動力ぜんまいを用いたデュアル・スプリング・バレル機構によって 72 時間のパワーリザーブを実現しているとのこと. また, 精度は日差 \pm 1 秒相当となっています.
ここからは筆者個人の所感です. それぞれ良いと思ったところとそうでないところとでご紹介します (あくまで主観的感想ですので悪しからず).
まず良い点として挙げたいのは, 横 38.5mm 縦 43.7mm 厚さ 10.2mm という薄くて小さなサイズ感です. これは現代のドレスウォッチのサイズとしてとても良いバランスだと思いますし, 筆者の超細腕 (手首周り 14cm) にとってもありがたいサイズ感です.
これはさすがというところですが, 日差 \pm 1 秒という精度の高さは本物で, 筆者が使い続けた感じでは日差 \pm 1 秒どころか 1 週間で \pm 1 秒のズレがあるかないかくらいの体感でした.
ハック機能により秒針をしっかりと合わせることができるうえにこの精度, また 72h パワーリザーブなのでフルに巻き上げれば 3 日に 1 回だけで良い… ドレスウォッチながら頼りになる, エレガンスコレクションのコンセプト「優れた実用性を備えながら」を正に体現した使える一本であると感じました.
GS といえば SD, ハイビート, ザラツ研磨だなあと筆者は思い浮かべるわけですが, 本作品においてもその歪みのない鏡面仕上げとサテン仕上げの組み合わせにより, 美しい外装が実現されています. ダイアルには, 職人たちによって手作業で作られた金型を用いて型打ちし, 氷の模様を表現しているとのことで非常に手が込んでおり, 自然で有機的な質感が感じられる仕上がりとなっています. ここまで本モデルについての写真を複数枚掲載していますがそれらの映り具合を見比べるとお分かり頂けるように, 光の当たり方やダイアルを見る角度が変わることによって質感や色味が違うように感じとれるかと思います. 実際の氷もそうであるという点で非常に再現度/表現度が高く, 様々な表情変化を楽しむことができるという点で満足度は高いです.
バーインデックスもきらびやかで, GS の研磨技術の凄さを感じられます. 同じ Elegance Collection のアイスブルーダイヤルとして似た外観のモデル SBGW283 がありますが, それと比較すると, SBGW283 がバケット型のインデックスであるのに対して, 本モデルではその先端が鋭利なものとなっています. これによりインデックスに反射した光が SBGW283 よりも鋭い印象を感じました. 分針と秒針を近くでよく見ると, 先端が文字盤側に曲げられておりダイアルのギリギリまで針が届くようなっていて, これが視認性の向上に繋がっているのでははないかと思います.
厚みのある長針と短針は磨き上げも相まって立体感が感じられ, これだけ重そうな針を回すのはトルクが強力であることの証明でもあり, 機能, デザインの両面においてもその優秀さが伺えます. 青焼きの針もとても美しく, SD ムーブメントによるスイープ運針と相まってまるで氷の上を滑っているかのように感じられ, これがまた美しく, 見とれてしまうものがあります.
パワーリザーブ表示を後ろに見せダイヤル側に載せなかったことでシンメトリーデザインが実現されており, これがダイアルのテクスチャを存分に楽しませてくれます. また, 上図の通りトランスパレントケースバックによってヘアライン仕上げの美しいムーブメントが鑑賞できるようになっているのは素晴らしいですし, 手巻き SD というもの自体ロマンの詰まった機構なので, それだけでも所有欲が満たされますね.
たまたま和装 (というか実際はもっとカジュアルな浴衣) を着る機会と重なり, 本モデルと組み合わせてコーディネートしてみたのですが, これがまた相性抜群でした.
ケース厚が薄いので, 和服の袖に引っかからないところも良いですし, 浴衣というカジュアルな装いを自然にランクアップさせてくれる印象で, 筆者としては SBGY007 に限らず和装に合わせる腕時計としては GS Elegance Collection の手巻きモデルをぜひ推したいですね. 日本ブランドなので和服に合うのは当然, と考えることもできなくもないのかもしれないですが, 日本の感性をしっかりと落とし込み, 高い完成度で 1 つのプロダクトとしてまとめる力があるからこそだと筆者は感じますし, この相性の良さは唯一無二と言っても過言ではないと思います.
公式には「日常生活用防水」, また「耐磁:あり」とだけ記載されており, 実際のところどれくらい耐えられるのかは分かりません. まあこれはドレスウォッチなら仕方がないといってしまえばそうなのですが, できれば具体的な値を知りたいというところがユーザー側の本音としてはあると思います.
ラグ幅が 19.2 mm という奇数サイズであるため, 必然的に代替ストラップの選択肢が少ないです. まあ, 元のクロコダイルストラップ, ブルーのステッチは素晴らしい風合いなので替えることは考えない!というとそれまでなのですが, いずれにせよ代替手段が多いに越したことはないのでこの奇数サイズという点に関しては少しネガティブなポイントになってしまうのかなと思いました.
ストラップの一番端の穴に差し込むくらい細い腕だと, 中留具が腕の側面にきてしまうため, 着用感が悪くなります. また, フォールディングバックルに厚みがあるため, デスクワークの際に少々煩わしく感じることがあるかもしれません.
シースルーバックに求めるものは人それぞれかと思いますが, 筆者としてはもう少しその輪列や歯車の動きが見えるようになっているとなお良いのだろうなと感じました. 輪列のほとんどを覆っているその受けは, ヘアラインや面取りの仕上げ, 彩りのあるネジやロゴなど非常に手が込んでおり美しいのですが, ローターだけでなく他の部品についてもより詳しく鑑賞したいと思う方は一定数おられるのではないかと思います.
この現象は実機で確認することはできませんでしたが, 竜頭操作の上で特に意味をなさない謎の段階があるという動画がありました🤔 これは本来の仕様ではないと思うのですが, 実際にご購入される際は手にとって確認することをおすすめします.
SBGY007 は, 一見遠目から見ると普通のドレスウォッチという感じであるものの, よりフォーカスを当ててみれば手巻きの SD, ザラツ研磨, 手の込んだ型押しなど, GS らしさの詰まった実用的なドレスウォッチであり, 確固たる意思をもって所有する特別な 1 本なのではないかと思いました.
選ぶという行為には、サイコロでも振らない限り当事者の意思が込められる。数あるモデルの中から1本を選び抜くために、その外観に惚れ、ストーリーに共感するという過程を通じてこそ、満足のいく結果に到達できるのではないだろうか。(snip)
流行や知名度に任せて時計を選ぶのは簡単だ。しかしグランドセイコーは、そんな安易な考えを許さず、もっと自分に向き合えと語りかけてくる。– 参考文献 5
GS のフィロソフィー “THE NATURE OF TIME” を具現化した, 古来より持つ日本人の感性を想起させるこのタイムピースは, まさに日本の美の象徴の 1 つなのかもしれないですね.
と示すことにより免罪符を得たいところであります
. 筆者自身は, もはや見ている/聴いている途中から作業 BGM としてとても良いことに気づいてしまい, この記事を書いているいま正にそのような使い方でこの動画を見ている/聴いています😇
筆者は, この Liminal Space という言葉自体を知らなかったものの, こういったものに対するある一定の共通認識自体はあったように思えます. おそらくこの動画を視ると, 言葉自体は知らなかったがこういうものを想像したり, 夢でみたり, またネット上で見たり等したことがあるような感覚に陥る方も, 中にはいらっしゃるのではないでしょうか.
この概念がミームとして定着していて, 更にそしてそれを表す Liminal Space という言葉の存在に気づけたことで, いままで感じていたなんとなくの認識をさらに深堀りできそう!ということで, 本エントリではこの Liminal Space と言われる概念についてとりあげます. 一つお断りとしては, この Liminal Space に対する素人, 玄人があるのかというか, こういった文化について専門的に研究するような学問があるのか (哲学?) も知らないくらいの素人?が書く文章でありますので, もしそういったなにかに付随させたり適用したりして考察しているような方がいるのであれば, それに比べると妄言的なことを書いている可能性もある気がするので, そのあたりは適当にご覧ください🙏
Liminal Space (リミナル・スペース, 以下 LS) とは一種の概念であり, 感覚的に捉えられる共通認識であり, そしてインターネットミームです.
リミナルスペースとして知られる美学は, 他の 2 つの場所または存在状態の間の移行である場所です。 通常, これらは放棄されており, たとえば午前 4 時のモールや夏の学校の廊下など, 人がいないこともよくあります。 そのため, 凍りついたような, 少し不気味な感じがしますが, 同時に私たちの心にも馴染みます. — https://aesthetics.fandom.com/wiki/Liminal_Space より翻訳して引用
その発祥は, 2019 年に匿名の 4chan ユーザーが超常現象掲示板で「ただ『不快』と感じる不穏な画像を投稿してください」と質問し, そこに投稿された画像によるものだそうです. 詳しくは, 上記引用元のページを参照されるとよいかと思います. また, この LS といわれるビジュアルを只管投稿しているアカウント @SpaceLiminalBot よりその具体例を見ることができます.
これらの具体例を見ると, 特に何の変哲もない普通の場所ではあるものの, 何かゾワゾワと不気味になるような, しかしどこか懐かしい気が…という感覚がするのではないでしょうか.
広義の意味で LS とは, @SpaceLiminalBot の投稿や上述の動画から鑑みるに, そういう感覚のする場所という認識で間違ってはいないんじゃないかなあと筆者は思っています. より狭義の意味では Liminal (\fallingdotseq 境界1) Space (= 空間) に, また上記「他の 2 つの場所または存在状態の間の移行である場所」という説明に基いて, 下記記載の「境界空間」を意味する言葉なのではないかと思います.
…というように, 言葉の定義に関して「思います」という弱い表現を使うことは通常好ましくないことは重々承知ではありますが, いかんせん日本語での明確な定義づけが行われている文献を見つけることができなかったので, 集合知が広がり, 日本語で明確なものとなるまでは断言するのを控える立場を取らせて頂きたいと思います…境界空間の概念は, 廊下, 待合室, 駐車場など, その機能上過渡的な性質を持つ物理的空間を包含します。 多くの場所や休憩所は, そのような場所の典型的な例になります。 境界空間の美学は, 設計された文脈の外でそのような場所を提示されたときに人々が報告する, 不気味さ, 懐かしさ, 不気味などの独特の感情に関連しています。 最も注目すべきは, 出発地と目的地の間の中間点としての機能です。 たとえば, 夜の誰もいない階段の吹き抜けや病院の廊下は, 通常, 生命と動きに満ちているため, 不気味に見えるかもしれません。 したがって, 外部の刺激 (会話, 人々の動き, あらゆる種類の社会的力学など) が存在しないと, 別世界のような寂しい雰囲気が生まれます。 — https://aesthetics.fandom.com/wiki/Liminal_Space より翻訳して引用
が大体の雰囲気は伝わったのではないでしょうか
.
LS の興味深い側面は, ある人にとっては懐かしく見えるものでも, 別の人にとっては不気味なものかもしれないし, 何の感情も伴わない当たり障りのないものかもしれないという点で, 主観的な要素を多分に含んでいながらも, インターネットミームとして認知されうるほどの共通認識が育める点だと思います. まあ, ヒトや Stable Diffusion の如く, 多くの LS といわれる画像を認知した上である程度のパターンを学んだら, 自身がどのように感じようと, LS ってこういう画像のことだよね?と提示することはできそうですが, 懐かしい気がするけど不気味にも感じるという感覚に陥る LS 画像が一定数はあると思うのです.
作り出されたモノをよりよく理解したければ, それ自身をイチから作ろうとすると良いでしょう. 一度すべてを分解して, 色々と調べた上で再度組み直せた暁には, それをする前と大分違った見識が身についているはずです (車輪の再発明と揶揄されても, 気にしない).
LS に関しても同様, これを作ることを考えて, その主要素である「不気味さ」について深堀りし, 理解を深めてみたいと思います. というか, 「不気味さ」+「懐かしさ」の空間が構成できれば, それは広義の意味での LS と言えそうなので, この部分が一番重要なわけですね.
さて不気味さというのは基本的に, 人間にとって不快感のある事象ですが, 人間が何かに対して不快感を感じているときというのは, 根本的に考えてみると, 生命維持への (直接的/間接的問わず) 脅威要因になり得る事象に立ち合っているときと捉えることができます. 生命維持への脅威要因になり得る事象というのは, 人によって異なりますが, 多くの人が脅威に感じやすい事象というのはありそうです.
その一つとしては, 「未知」という事象が挙げられると思います. 知らない食べ物は食べたくないだったり, 知らない場所には行きたくないだったり, 知らない人とは遊びたくなかったり, 知らない x は … というように (無論, 先に示したように脅威要因になり得る事象というのは人によって異なるので, このどれもが当てはまるわけではないでしょうが) 未知に対して脅威を感じることは, 日常生活の中でもあるのではないでしょうか.
つまり, LS の一部はその未知に対する不安感と, 既知からくる懐かしさが組み合わせている概念なのではないかと筆者は思うわけです.
一つ一つは, よく目にしたことのある何の変哲もないオブジェクトであり, どこか懐かしさを感じるが, それらの組み合わせから成る空間は, その空間以外の「何か」も必然として記憶されていて, その「何か」が欠けたとき, その空間を含む状況そのものを未知と認識し, 不気味さを感じる, という仕組みなのではないかと.
つまり LS を表現する方法の 1 つとして, 既知の集合体によって空間を生成し, そこに付随する必然的な付加要素を見出して, それを欠けさせることが最適なのではないかと思うわけです. 上記「Liminal Space とは」で引用の
たとえば, 夜の誰もいない階段の吹き抜けや病院の廊下は, 通常, 生命と動きに満ちているため, 不気味に見えるかもしれません。
は正にこの具体例ではないかと思うわけです.
上図は @SpaceLiminalBot から引用した画像です. ただの部屋では?と思えばそれまでですが, 中には少し懐かしさもありつつ不気味に思えた方もいるのではないでしょうか. 不気味に思えた方は, この画像を見ながら, この画像の上に普通に元気に遊んでいる子供の情景を想像で投影して見てください. すると, 少し不気味さが減ったような気がするのではないでしょうか. これは, まず懐かしさに関しては, 画質の粗さや古そうなテレビ, 少し黄色み掛かった全体の配色…等が引き出していると考えられます. そして, 不気味さに関しては, 子供サイズの椅子や子供が好みそうなキャラクターのオブジェクトが配置されているのにも関わらず, 子供が一切写り込んでいないという必然に対する欠如からくる違和感が引き出していると考えられるわけです. その他, 天井の低さ/部屋の狭さによる圧迫感, 白一色からくる隔絶感, 井戸にお住まいの某女性がちょうど出てきやすそうな大きい画面のテレビなど, 他の不気味要素が様々に絡み合っているともいえるでしょう.
そういった未知に対する不気味さの一種として, 「無限ループって怖くね」ともよく言われるように 「無限」という事象も脅威に感じられるのではないでしょうか.
また, 先に述べた「隔絶感」は「無限」と密接な関係にありそうです.
上図は The Backrooms という, これまた別のインターネットミームで有名な画像です. 詳細についてはおググり下さいというところですが, The Backrooms 空間の一部は LS とも密接な関係にあるといえるでしょう. 奥から何か出てくるのではないかとか, 果てしない空間なのではないかとか, 想像を絶する空間が広がっているのではないかとか, そういった不安感の駆り立て方は LS と共通のものがあります2.
…というように LS の一部を構成するモノの特徴を考えてみましたが, 本来, 無機質な建築の空間に奇妙な魅惑を見出すこの LS という概念は, 日本での余白に対する捉え方のように, 人の無に対する何らかの美学が共通として現れているような気がしました.
調べれば調べるほど興味の湧く沼深いこの LS という文化について, みなさんも是非お調べいただき, 各々の感性で捉え, 発信してみて頂きたいと思います.
なおグランピングとは, グラマラス (魅惑的な) とキャンピングを掛け合わせた造語で, テント設営や食事の準備などの煩わしさから旅行者を解放する「良い所取りの自然体験」に与えられた名称です. 最近は多くのメディア露出もあることから広く認知された言葉となっていますね⛺
キャメルゴルフ&ホテルリゾートは千葉県夷隅郡御宿町にある, 元プロゴルファージャンボ尾崎氏監修のもと設計された丘陵コースがメインのゴルフ施設で, その立地を活かした様々なタイプの宿泊が楽しめるスポーティなリゾート施設です.
ゴルフの他にも様々な遊具やアクティビティ, キッズルーム等の子ども向け施設があり子ども連れでも安心できるほか, 大浴場やリラクゼーションサロン, コンペルームなど, 目的に合わせた休暇が満喫できる施設となっていました.
筆者としては, 通常のゴルフの他に「フットゴルフ」も同施設内でプレーできることが印象的でした. 筆者は学生時代までとあるクラブチームでサッカーをしていたものの, 恥ずかしながらフットゴルフという競技をこの機会で初めて知りました.
サッカー(フットボール)とゴルフ、この異なるスポーツを融合した新しいスポーツがフットゴルフです。サッカーボールの5号球を使い、ゴルフコースで9ホール、または18ホールをラウンド。「サッカーボールを蹴ってゴルフをする」ことをイメージすると分かり易いでしょう。―― フットゴルフとは? | 一般社団法人日本フットゴルフ協会
しかも, 同施設にあるフットゴルフのコースはあの世界的サッカー漫画「キャプテン翼」の原作者である高橋陽一先生監修の元に設計されているとのことで, 施設内の随所に「キャプテン翼」コーナーや高橋洋一先生デザインの像が設置されており, ファンへの粋なはからいを感じる設計となっています.
サッカー経験者であればなおのこと, これはちょっと一度やってみるか!という気持ちになると思うのですが, フットゴルフについて詳しく調べてみたところ, 既定の服装, 所謂ドレスコードというものが定められていることを知り, 今回はそのような準備もなかったため断念しました.
…というように, 同施設のメインは無論ゴルフではあるのですがどんな格好でプレーするの?
まず、コースに来場する際は、そのコースのドレスコードを遵守してください。ジーンズやサンダル、タンクトップ、Tシャツでのご来場は厳禁です。またプレーする際は、襟付きのシャツ、ゴルフ用のパンツ(ショートパンツ)、ハイソックスの着用をお願いしております。―― 一般社団法人日本フットゴルフ協会公式サイト | Q&A
特にゴルフをするということもなく
今回は同施設のグランピングを楽しんできました.
冒頭で示したとおり, 同施設は千葉県夷隅郡御宿町にありその周辺は山々に囲まれた立地となっているため, 最も一般的な交通手段としては車移動が挙げられるのではないかと思います1.
筆者はここ最近運転しておらずペーパー状態だったし
馴れない道での運転で疲れてしまうことを懸念して公共交通機関で向かうこととしました. この場合, 施設に最も近い駅である御宿駅まで外房線で向かい, そこからタクシー (片道約 13 分, 約 3,000 円程度) 乗車という手段が楽でしたので, この方法で向かいました. 京葉線・外房線間は御宿駅で停車する特急「わかしお」が動いていますので, これを利用し東京駅からゆったりと向かいました.
なお, この記事の執筆時点では該当地域において Go🚕 といったタクシーアプリの対応範囲外となっていましたので, 事前に周辺地域のタクシー会社に予約を入れ, スムーズに向かえるよう準備しました.
ところで, このキャメルゴルフ&ホテルリゾートという名称もそうですし, 御宿駅の観光案内所の看板や近隣の御宿海岸に立つ像など, 至るところでラクダが散見されるのでなにか共通の理由があるのかなと調べてみたのですが, 諸説あるものの, どうやら童謡「月の沙漠」のモデルが御宿の海岸であるからということのようでした2🐫
今回, 私は一休という宿泊予約サイトで 室内 28 平米, ウッドデッキ 88 平米ドームテントのプランを予約しました. 同様のプランは下記一休のウェブサイトから予約できます.
ゴルフコースに沿う形で高床式のウッドデッキの上にドームテントが立っており, ウッドデッキには専用の洗面台にトイレ, ハンモック, BBQ セット/スペースがついています. ゴルフコース周辺という環境 \times 高床式テントは, 自分たちの居住圏を広く感じられる組み合わせです. 辺りを遮るものもなくとても良い景観と開放感で, 正にグランピングの言葉に相応しいグラマラスな環境でした. それでいながら, 隣のテントとは比較的離れており, プライバシーも十分に確保されていました. 今回宿泊した位置がたまたま一番端であったことも幸運でした.
室内の景観は冒頭の画像のとおりです. 画像の左から順にランプ, 冷暖房装置, 全身鏡, ハンギングチェア, 椅子x2, テーブル, ケトル/ランタン/コーヒーセット等の食器類が収められた棚, 冷蔵/冷凍庫というように配置されています. ベッドはダブルベッドがツインになっており, 大人が大の字で寝ることができます.
他, いま紹介したものも含め下記のものが準備されており, 全体的にアメニティ類はかなり充実していました (なにか足りないものがあれば, フロントに電話をかけ相談することもできる).
シャンプー・リンス | ボディーソープ・石鹸 | タオル・バスタオル |
歯磨きセット | くし・ブラシ | シャワーキャップ |
ドライヤー | 髭剃り | シェービングジェル・フォーム |
浴衣 | ナイトウェア | バスローブ |
スリッパ | 洗顔料 | 化粧水 |
乳液 | メイク落とし | 綿棒 |
コットン | 冷蔵庫 | 湯沸しポット |
お茶セット(無料) | テレビ | 金庫 |
ズボンプレッサー | DVDプレイヤー |
wifi も完備されていましたが速度的なところは (計測等したわけではありませんが) ネットサーフィン中, 何度かタイムアウトしたりする等, 体感的には少しイマイチでした. キビキビとネットサーフィンがしたければポケット wifi 等を持ち込んだ方が良いでしょうが, このような自然溢れる場所ではきっと画面を見る気も失せ, 体を動かしたくなるでしょうし問題ないでしょう👍
なお, 今回は下図の Bluetooth スピーカーを持参し, YouTube の音楽ライブストリーミングを垂れ流していたのですが, ちょこちょこ止まったりはしていたものの, 許容範囲内という感じでした.
BBQ や天体観測, コーヒータイム等, その時々に最適な BGM があると, よりそのシーンに耽って楽しむことができますよね. 今回の体験でこれを持ち込み, 大正解だったことを体感できた筆者としては, グランピングの際の必需品として Bluetooth スピーカーを挙げたいと思います. 無論, ドームテントへの防音効果は期待できませんし, 施設によってはお隣さんと近くだったりするかと思いますので, 周囲へ気を配り迷惑とならないようマナーを守って利用することが必須です. 決して, 爆音で EDM 等を流してディスコしてはなりません🙄
余談はさておき, 今回予約したプランはバギーカート付きとなっており, 施設ロビーから自分たちの宿泊テントまでバギーカートを運転して移動することができるようになっていました3. これは, ゴルフ場でもあるというこの施設ならではの体験であり, 筆者にとっては同コース予約者としての特典アトラクションという感じで楽しめました.
また, これは設備というわけではないかもしれないですが, cake.jp というケーキを注文して指定施設に送り届けさせることのできるサービスがあり, このキャメルゴルフ&ホテルリゾートは同サービスに対応とのことで, 今回は筆者の連れの者がちょうど誕生日だったこともあり利用しました.
様々な種類のケーキを選択できる他, 指定画像のケーキへのプリント等, 普通とは違うオリジナリティのあるケーキにしたいと思っていた筆者にとっては助かるサービスでした. なにより, 宿泊先まで自身で持ち込む必要がなく, フロントでただ受け取れば良いだけというのがとても楽でしたので, 今後も同様の機会がありましたら利用したいなと思っています.
怠惰な筆者にとっては非常に楽でありがたい
内容となっていました.
チェックインするときには既に BBQ コンロと炭がセットされており, 利用者は単に炭を積み木のように重ねて火を起こせばよいだけなので調理開始まで時間がかかることもなく楽でした. 炭火の煙さと匂いはご愛嬌, グランピングといってもこの辺りはしっかりとしたアウトドアなひとときを体験できますので, 服装やら何やらはそのつもりで準備して向かうことをおすすめします.
予約コースの説明にある natural BBQ というものが実際どのようなものなのか, 食材の説明は事前にあったものの具体的なイメージまでは湧いていなかったのですが, 種類はわりと豊富で大人 2 名が両者ともにしっかりと満腹になるボリュームがありました4.
上図はその natural BBQ に含まれる自作炭火ハンバーガーです. ブレッド, チーズ, レタス, 分厚いパテ, 玉ねぎそれぞれに火を通して挟み, BBQ の〆として豪快に食しました🍔
炭火+シチュエーションが合わさってなのでしょうが, なぜここまで美味しくなるのかと思うほど美味しかったですね. BBQ のデザートとして定番のマシュマロもついており, コーヒーと共に楽しみました.
一般的なキャンプでは考えられないですが, キャメルゴルフ&ホテルリゾートのグランピングでは入浴ができます. 今回の宿泊プランでは, ロビー塔内部の大浴場を利用できました.
ゴルフ場なだけあって辺りはかなり開いており, 天体観測にはもってこいの環境で, この日は幸運にも晴天だったこともあり, 流れ星を何回も見ることができました. なお, 今回のドームテント内部には暖房器具がついてはいるのですが, それでも就寝時には寒いと感じましたので, 冬に行く際は暖かい寝間着を持参することをおすすめします.
朝食は, 同プランだと元々ホテル内でのビュッフェだったようなのですが, コロナの情勢もあったために, お弁当の配達という形式になっていました.
元々ビュッフェであったことを感じさせるような, 和洋の混ざったバランスのよい朝食でした. 朝も晴天であったことから BBQ スペースを利用したのですが, 自然の中, 暖かな木漏れ日と穏やかなそよ風を感じながら食べる朝食は, なかなか至福なひとときでした.
起床し, ウッドデッキに立ち, 日を浴びながら背伸びと大あくびをし, 空を見上げる. もうこれだけで, 人間本来/哺乳類としての自然形に立ち返れたような気がして… キャンプにハマる人々共通の趣を感じることが出来たと思います.
荷物の整理と片付けを済ませ, ロビー前指定の駐車場までバギーで移動し, チェックアウトを済ませました. 記事冒頭の「バーディくん」との記念撮影は, このチェックアウト時に行ったものです. そして, 帰りも特急「わかしお」に乗って東京まで戻る予定だったのですが, 乗車までの時間を余らせてあったので, 施設内でお土産を購入したのち, タクシーに配車を依頼して御宿駅付近のどこかで昼食をとることとしました.
今回は全国旅行支援を利用していたので, 千葉県の地域クーポン 3,000 円分が 2 枚あり, これをお土産と昼食代に当てました.
昼食は上図のとおりたなか寿司というところで頂きました. 地域クーポンを利用することで, これだけの豪華なお刺身の盛り合わせを僅か数百円で頂くことができ, お得/満足感がありました.
食後も特急の乗車まで少し時間が余っていましたので, ワゴンカーで売られていたコーヒーを 1 杯頂戴し, オーナーの方と談笑したりすることもでき, 御宿という地域での思い出は, 最後まで筆者にとってとても満足のできるものとなりました.
全体を通しての費用ですが, 今回は全国旅行支援割を利用することが出来ましたので, 大人 2 名 の 1 泊 2 日のグランピングとしては, 通常よりもかなりお得な金額に収まっていると思います.
項目 | 料金 |
---|---|
割引(チケットレス)特急「わかしお」往復指定席券5 | 2,440\text{円}\times 2\text{人}=4880\text{円} |
往復乗車料 | 1,980\text{円}\times 2\text{人}\times 2=7920\text{円} |
御宿駅\leftrightarrowキャメルゴルフ&ホテルリゾート往復タクシー料 | 5,800\text{円} |
宿泊料 | 20,000\text{円}\times 2-1,200\left(\text{一休ポイント即時利用}\right)\text{円}-10,000\left(\text{全国旅行支援}40\%\text{OFF}\right)\text{円}=28,800\text{円} |
お土産 | 地域クーポン利用, タダ |
昼食代 | 地域クーポン利用, ほぼタダ (忘れた…) |
ほか細かな費用はありますが, 大人 2 人全部合わせて計 47,400 円というのはなかなか破格なのではないでしょうか. 宿泊費が 2 名で 28,800 円というのがビジネスホテルに泊まっているのかというくらいお得な料金でしたね. ありがとう全国旅行割!
今回筆者は人生初のグランピングだったのですが, 想定していた以上にしっかりとリフレッシュできました. コロナ禍もあったことから世間も開放感を求めてアウトドアの波がきている気がしますが, 今回の体験をもってそれにも納得という感じでした. 施設の設備やサービスにも不満を感じることはなく, チェックインからチェックアウトまで快適に過ごさせて頂けたと思います.
実際に体験してみて, 忖度なしにおすすめできる 1 泊 2 日でしたので, みなさまもよろしければ遊びに行ってみてください.
…私はもし次にも行ければ, 必ずフットゴルフを体験したいところです⚽
東京方面からの場合は, アクアライン \rightarrow 圏央道 \rightarrow 市原鶴舞 IC 下車 \rightarrow 国道 297 線経由で約 35 分とのこと 👉 https://www.camel-golf.com/access/↩︎
出典: 読売新聞文化部 (2013) 『唱歌・童謡ものがたり』岩波書店〈岩波現代文庫〉, pp193-195, ISBN: 978-4-00-602227-3↩︎
運転手は普通自動車免許などの所持者である必要があります↩︎
筆者もその連れもものすごく大食いというわけではないので, 大食いの方や食べ盛りの方からするともしかすると足りないかもしれないですが, 1 つ 1 つの食材が大きいので満足感はあると思います↩︎
昨今の ROLEX 市場に知見がある方はご存知の通り, 所謂スポーツモデルと言われるモデルらはその人気や昨今の諸々の情勢もあってか, 価格高騰/品薄が起きており, 正規店で購入するのは簡単ではないと言われます. 筆者もその例外に漏れずある程度の所謂ロレックスマラソンといわれる期間を経て無事購入に至ることができたのですが, 本エントリでは購入時の詳細そのものについてはあまり触れません. こちらについては別の記事として取り上げておりますので, 以下よりご覧ください.
また, ROLEX Explorer 1 の使用レビューについても別の記事として取り上げておりますので以下よりご覧ください.
冒頭のとおり, 私は当初機械式時計どころか腕時計というもの自体に全く興味がありませんでした. 高校〜大学生時代のどこかで確か黒のセラミックぽいような腕時計をつけていたような記憶がありますが, 確かそれはクォーツ時計で, もはや何をつけていたのかも忘却の彼方ではあるのですが, 電池切れか何かで動かなくなってしまってから「電池交換に出すのが面倒だしそもそも腕に何かをずっと巻き付けておくのってかったるいな, というか時間なんてスマホで見れるじゃん」 という感情で, そのまま使用をやめてしまっていました.
そんな腕時計への興味も関心もへったくれもないまま, もう 15 年以上は付き合いのある友人といつも通り食事をしていました. その頃彼はすでに機械式腕時計にハマっていて, 3 本目の所持でした.
上の写真は彼の所持する 3 本目の腕時計, IWC ポルトギーぜクロノグラフ IW371604 です. 無論, 私はこれを彼が身につけているのをみて「高そうだなあ」,「きれいだなあ」とかは思ってはいたのですが, 特段だからといって自分もこういうものを身につけたいなあという感情までにはなりませんでした.
しかし, 彼の一言が, 私が機械式腕時計の魅力に気付かされるターニングポイントとなりました.
これ, つけてみます?
そうして, 彼のポルトギーぜを腕に巻かせてもらったのですが, すると, 巻きつけた左腕の血の巡りが良くなったようななんとも言い難い感覚と, 静かな期待, 興奮, そして所謂高級機械式時計を身につけるということ, また一つ一つのパーツが成す小さな仕事によって時を表示するという複雑な仕事を達成している様を感じ, これが機械式時計か…と感動したのでした. そこから私は機械式時計の魅力にとりつかれてしまい, 一刻も早く自分のポリシーに合うような時計を探したくなるのでした.
誰かが何かに夢中になっている様というのは, 側から見ると狂人に見えることがある
どこかで見たことのある上記の言葉に, いま私は当てはまっているかもしれないと感じながら…
…というように謎にドラマティックなテイストで書いてしまいましたが, 冷静に考えてみると, 私は所謂ソフトウェアエンジニアリングを生業としているわけですが, 社会人にもなって 3 年ほど経過したこともあり, そろそろそれらしい装いをしたなあとぼんやり考えていたところでもあったのでした1.
そんな私は次のポリシーに則っている機械式腕時計を探すことになりました.
これら全てを満たしていて, かつ私の財布事情的にも手の届くものとしては ROLEX Explorer 1 の他に, 下記の候補がありましたが最終的な好みとして ROLEX Explorer 1 を選択しました.
ROLEX Explorer 1 Ref.124270 は執筆時点における ROLEX Explorer 1 の現行モデルで, 2021 年に発表/発売されました. それまでの Explorer 1 (214270) は 39mm のケース径でしたが, 原点回帰とも言われる形で 36mm へサイズダウン, これは細腕の私としては朗報でした. 無論 114270 やそれ以前のヴィンテージ物も視野に入れれば, ケース径の問題はなかったのですが, 114270 に関しては, ブレスレットの仕様が中コマ空洞になっていること, またダブルロッククラスプの模様が好みでなかったこともあり, 124270 はこれらの私の個人的な好みを反映する形として完璧でした.
ROLEX 公式の Explorer 1 のページには, 下記のような説明があります.
1953年に発表されたエクスプローラーは、サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるエベレスト登頂の成功を受けて、そこで共有された経験から生まれた。
このように ROLEX Explorer 1 は, 冒険家/探検家, 登山家, エベレスト登頂, …といったようなキーワードと共に様々な逸話が語られます. これからもまだまだアクティブに, 冒険心と挑戦心をもって人生を豊かにしていきたいと考えていた私にとっては, (こじつけといえばそうなのですが) 共感できる一面であり, 購入への決心がより強固なものとなりました💪
時計についてというよりもより一般的な話になってくるのですが, ある程度大人になっても, 新しい趣味というのは意外と見つかるものなんだなあというのをまず感じました. また時を知るという行為は (相対性理論が覆らない限り) 今後も普遍的なものとしてあり続けると思いますが, その一方ですごく素朴なことでもあると思います. しかしそれがよりいっそう, コンピュータ科学に魅せられた者としては, 素朴であることの美しさという点でなにかどことなく共感できるところがありますし, 職業柄 1 つ 1 つの歯車だったりパーツを組み合わせるというモノづくりやエンジニアリング的行為に対して, 無関心でいられるわけがなかったなあというところで, ある意味ハマるのは必然だったのかなあと感じています.
色々な趣味を持つことは人生を豊かにすることでもあると思うので, 今後も広い視野と興味をもって生きていきたいですね.
といいつつ, ほぼ完全リモートワークなこともあり出社は殆どないですし, もしあったとしてもスーツやシャツを着なければならないことはまずないので, 社会人らしい装いというものは現状仕事上では全く必要ないのですけど… (入社当初スーツを着ていったら, 「うちではコスプレみたいになるから」と話した先輩をぼくはまだ覚えています🙃)↩︎
まだ 2 週間程しか経っていませんが, この度本実機を手にいたしましたので, 着用してみての所感を残したいと思います.
SBGA439 について語るにはスプリングドライブの話題を避けては通れませんので少し簡単に説明します. 1999 年セイコーがスプリングドライブを発表したその後の 4 年, より効率の良い自動巻機構の開発を経て, 72 時間のパワーリザーブである GS 初の 9R スプリングドライブムーブメント, キャリバー 9R65 が誕生します. 同ムーブメントは, 現在も 9R スプリングドライブの標準的なムーブメントとして多くのモデルに搭載されており, 本稿で取り上げる SBGA439 もそのうちの 1 つです. 外から見て分かるものとして, 同機構特有のスイープ運針は目を見張るものがありますね.
まるで壁掛け時計を見ているかのようです. 平均月差 \pm 15 秒 (日差 \pm 1 秒相当) ということで, 純粋な機械式時計と比較することは無意味ではありますが, 昨今の ROLEX のムーブメント精度 (日差 \pm 2 秒) に勝る精度を誇っています.
先日 THE SEIKO MUSEUM GINZA に遊びに行ったのですが, そちらでちょうどスプリングドライブの展示があったので, 下図に示します.
筆者は手首周り 14cm 程の超細腕なので, 40mm サイズのケース幅を持つ腕時計は少し心配でした. しかしながら冒頭の画像のとおり特にそこまで見た目に違和感が出ることはありませんでした. つけ心地についても特に問題はなく, サイズ感が合うようコマ調整を行えばブレスレットの馴染みは良いです. ラグまで含めるとケースが少し分厚めで,手に取るとそこそこの重量を感じるのですが, これもブレスレットのおかげなのか程よい重厚感に収まるといった体感です.
夜間での視認性については, インデックスの磨き上げとダイヤルの光沢によって, 月明かり等の自然光が少しでもあれば問題なく時刻が読み取れるので, 日常生活においては全く問題なさそうというのが 2 週間つけてみての見解です.
上記記載の内容以外で個人的に良いなあと思ったところを書き連ねます. 当然内容は筆者の感情ベースなので, 「人それぞれ感じ方は違うだろうけど」という枕詞がすべての文頭に置かれていると思って下さい✋
機械式時計1はパワーリザーブよりも長い間静止させておくとゼンマイが緩みきり, 止まってしまいます. 従って, 次に使う時にはゼンマイを巻き上げて時刻等を合わせなければなりません. パワーリザーブ表示は, あとどれくらいで緩みきってしまうのかがわかるので, 完全に止まってしまう前に巻き上げることができ管理上便利です23.
余談ですが, デイト表示も個人的には中々便利に感じています. これを便利/邪魔と思うかは人それぞれだと思うのですが, 個人的に, 便利/邪魔の指標は使用シーンに依存するのかなと思っています. 筆者はたまたまお役所に諸々の用事があった際この SBGA439 をつけていったのですが, お役所の資料というのは高確率で手書きで日付を書かなければならないので, その際にスマホを取り出して「今日何日だっけ」といういつもの動作を省くことができ, 便利だなあと思いました✌️
まあ, 日付くらい自分の感覚として覚えておけよというとそれまでなのですが, たまたま便利だなと思うことができた, ということで…
GS ブランドの象徴カラーである紺色のダイヤルは, 身につけているそれがより GS のものであることを意識させてくれます. 紺色といっても単一の見え方ではなく, 光のあたり具合や見る角度によって黒にも見えたりメタリックブルーにも見えたりと表情を変えるので, 見ごたえのある腕時計だと感じています.
ここまで割と肯定的な内容で占めていましたが, あくまで個人的に気になっているところについても紹介しようと思います.
まずこの SBGA439 (というか GS ヘリテージコレクション全般) は, 若者向けではなく, また割とビジネスやフォーマルといった少し堅いシーン向きの腕時計であると思います. この想定に外れたシーンやシチュエーションで着用すると, やはり少し違和感がありますね.
革ベルトでない分少しスポーティさはあるものの, 文字盤のサテン仕上げ, 鋭いバーインデックスが重厚感をもたらしているので, カジュアルには不向きな印象でした.
SBGA439 のケース厚は 12.3mm ですが, 個人的にはこれが分厚く感じました. とくに着用時に分厚さを感じることが何度かあり, 実際に長袖の着こなしに合わせたことがないので推測ではあるのですがシャツの袖に引っかかってしまうことがあるのではないかと思います. 筆者は普段よく Rolex Explorer 1 ref.124270 を使用しておりそのケース厚は 11.5 mm なので, その使用感に慣れていたことに起因してこのように感じたのかもしれないですが, いずれにせよ, スプリングドライブムーブメントを収めるには仕方のないことなのかもしれませんね. それと, SBGA439 の lug to lug は 46.6mm なのですが, Rolex Explorer 1 ref.124270 の lug to lug 45.5mm とそこまで変わらないのにもかかわらず装着後の視覚的にはすごく縦長で肉厚に思えるのが不思議でした. こう思うのも, 恐らくケースの分厚さでそう錯覚させられるというのと, ラグからブレスにかけての傾斜が少し丸みを帯びているデザインのため, これが肉厚感を出しているのではないかなあと思います.
無論この肉厚感が問答無用に悪いといっているわけではありません. 肉厚感 = 重厚感に繋がっていると思うので, シーンを選ぶかもしれないという印象です.
落ち着いた GS ブランドカラーの紺色に精度の高いムーブメント, ケースやブレスレットの仕上げからしても, 良質な実用腕時計として一生使える一本といえそうです. 40 代から上の年代におけるビジネス/フォーマルなシーンに相応しい一本ではありますが, 20 代から所持しておいてここぞという場面でさり気なく扱えるとそれなりの気品が演出できそうという観点を踏まえると, 持っておいて損はないのかなと思います.
これを見て, 中村憲剛元プロサッカー選手 (以下中村憲剛元選手) は指導者としても素晴らしい, 日本サッカーを牽引していくような, かけがえのない存在であるな〜と感じ, 何故そう思ったのかを謎に文章に起こしたくなったので, 一筆書くことにしました. なお筆者は学生時代まであるクラブチームでサッカーをしていた経験はあるものの, 当然ながらプロ選手になったこともないし指導者をしているわけでもないし, 増してや最近はあまりサッカーのことを考える時間もそこまであったわけではないので, ヘンテコなことを言っていても適当に受け流すか, 良い感じに指摘してくださると幸いです, という免責をしておきます.
内容については動画を見て頂ければと思います. まずサッカーをあまりよく知らない人のために, どのクラブ, どの段階でもよくあるサッカーの基本的な練習方法の 1 つとしてパス練習というものがあるという前提をここで事前に宣言しておきます. パス練習と一言に言っても多種多様で, ロングフィードを中心のものから, 3m 間隔くらいのもの, より広義に考えるとサッカーはボールを蹴るスポーツであり, パスとは味方にボールを渡すことを指す言葉でありますので, 味方にボールを渡す行為を含む全ての練習はパス練習ということもできますが, 大抵の場合, 味方にボールを蹴ることを主軸においた練習のことをパス練習といいます. 動画の中では, 見たところ大体 4 m 間隔くらいでしょうか. 通常ボールを浮かせないパス, 所謂ゴロパスの練習が行われているシーンがあります. これは, まあクラブの方針に勿論依るところはあると思うのですが, 大抵のサッカークラブにおいてはこの間隔でのパス練習は必ずあります. 見てもらえると分かるように, この練習は中でも”地味”な印象を与えるかもしれません.
基礎基本というのは, 端からみるとどの分野においても地味な印象を与えることが多いかもしれませんが, サッカーについても, その基本動作である「パス」と「トラップ」に特化した練習は, 地味な印象を与えるかもしれません. 地味な練習というのは, その目的や意義が見いだせないと, 中々本人にとってモチベーションを保つのが難しいところがあると思います. 例えば, ある義務教育課程にあたる子供から 何故 xx なんて勉強しなきゃいけないのか, こんなこと将来の何に役立つのかと言われるシチュエーションがあります (ここで, xx には任意の科目が入る). この疑問を持つことは理にかなっています. 人間の持つ, 無駄なことはしたくないというある意味での合理的な欲求は, 年齢問わず存在するものであり, 目的も分からないままただ退屈に感じることを追求していく苦行など, 大抵の人間はしたくもありません. この状況下における適切な対応とは, それが何に繋がっているのかを教えてあげる, それが気付けるように誘導してあげるといったものが挙げられると思います. しかしこれは, 通常大変むずかしいことであると思います. そもそも, それを教えてあげる側の立場である人間も何に役立つか思いつかないということであれば, 説得することは困難であるし, はたまたそれは本当に役立たないことである可能性もあるからです. 義務教育課程で習う教科ということについて限定するのであれば, 義務教育課程で習う教科は (良心的な解釈をすると), 平均的な日本人の人生において役立つはず1で, 本人がこれから送りたい人生に対して, 汎用的な基礎力を身につけるものであるので, 大抵の場合”やっておいたほうが良い”ということは間違ってはいないです. しかし, いかんせんそれを知らない, まだ実感するシーンに遭遇していない本人からすると, どうも具体性が足りないし, そもそも自分がこれからの人生をどのように送りたいかなんて2, 年齢として若ければ若いほど定まっていないわけで, 何にせよ基礎力の重要さについて若い段階から気づくということがそれなりに難しいというのは, 一般的な解釈として間違っていないでしょう. そして, 教育者, 先生の存在意義の 1 つとしては, この問題を解決することにもあるのではないかと筆者は思っているわけです.
話が少し脱線してしまいましたが, 動画の中で, 中村憲剛元選手はサッカーにおける基礎技術である「パス」と「トラップ」 について, 練習生に対し以下のように言っています.
(パス練習に対して)ミスが起きるこの練習だけど, そのミスの質がすごく大事.
30 秒間 (パス練習を) 4, 5 回やったけど こだわってる選手とそうでない選手がいた
続けて, 以下のようにも言っています.
みんながこだわっていると思っている, もっと上のレベルでプロがこだわってる. 技術ももちろんだけど, 意識だ
基礎の質を高めることがいかに重要であるか, またそのモチベーションとして, それが何に繋がっているかを考えるように促しています. 別のシーンでも 7 対 4 のパス回し, 所謂トリカゴと言われる練習でありますが, それについても以下のように言及しています.
何を養っているかというとボール回しながらどこに穴を開けるか?だから, そういうイメージ (目的) をもってやらないと このトレーニングはただの 7 対 4 のパス回しだけになる
これは, パス練習という一見”地味”で退屈になりがちな基礎練習に対して, その真の目的を気付けるように誘導する指導です. 先にも示した通り, 基礎基本の重要性を若い世代に説明すること, それを言語化していくことは簡単ではありません. 中村憲剛元選手は, この点言語化の能力も含め, 指導者としても, 素晴らしい存在であるというふうに思ったという次第です.
中村憲剛元選手は指導者としても素晴らしいということの主張は以上ですが, 同選手がパスとトラップという基本動作をこだわっていることについて, その発祥と, どのような経験からその重要性が導き出されたのかということに少し興味が湧きました. これについては, 以下の動画から垣間見ることができる気がします.
7:12 秒あたりで, 中村憲剛元選手の所属していた川崎フロンターレの元監督である風間監督について言及しています.
日本代表も入ってたし自分の中では, (ボールを止めることは)できる側だと思ってた. でも (風間監督が) 来て, 「お前まだもっと止まるよ」 (と言われたことにより) 丁寧にやるようになってからすごい変わった.
同動画に出演されている鈴木啓太元プロサッカー選手 (以下鈴木啓太元選手) の「どうやったら止まるの?」という質問に対しては, 下記のように述べています.
意識だよ. あとはトラップを見て(それが)止まってると言ってくれる指導者がいてくれないと. あと, 次のプレーに早く行けるなら止まってる (と判断できる)
また, 上記で中村憲剛元選手の言語化能力について述べましたが, 同動画内でも鈴木啓太元選手がサッカーのことを説明するのがうまいと言及していました. このことについて, 中村憲剛元選手は下記のように述べています.
人に伝わらないと, ボランチは言語化がマスト. 真ん中の選手は人に (やってほしいことを) 伝えるのが仕事. 試合中に短い時間, 短いセンテンスで話さなきゃいけないから. 特にボランチは全体を動かすから, 司令塔だから, 自分の意志が伝わらないとチームが動かない
中村憲剛元選手の言語化能力は, こうした日々のボランチの経験を基礎として養われたものなのかもしれないですね.
この記事の公開前日に挙がった動画では, 以下のように日本サッカーへの角度の高い教育意志を語っています.
プロから教えるのではなく小学生から教えないと
1 ファンとしては, このような素晴らしい指導者の元で育つ, 今後の日本サッカーに期待したいところであります.
この「何がしたいか」ということに着目し, 事前に目標を立て, 人生を進めていく戦略自体は必然ではありません. 詳しくは, https://slowinternet.jp/article/20210610/ がよく参考になります.↩︎
ロクロ回しやってきた。主人の方はパソコンスクールの講師さんだった。まさか、ロクロ回しに行ってプログラミングの話をするとは…。 pic.twitter.com/WSnJcNG0yp
— Roki (@530506) April 16, 2017
ツイートの通り, 主人の方と技術ネタで少し会話が弾んだのですが, まさかロクロを回しに言って技術ネタの会話をすることになるとは思ってもいなかったので, これは予想外の展開でした.
ノーベル賞を多くとる国はチョコレートの摂取量が多い傾向にあるという有名な話がありますけれども, ロクロ回しと技術ネタ好きの相関もあるのかもしれませんね? 土が指をすり抜けていく感触が心地良かったです.
両脇のものは私のものではありませんが…私より手が小さいのに何故そんな大きなものが作れるのか, 謎が深まるばかりでした.↩︎
こんにちは. 私はお酒が好きです. お酒といっても色々あると思うのですが, 中でもビールが好きです. 私は本エントリ執筆時点でビール歴 2 年の若僧ですが, これまでに飲んだ中で個人的に好きなビールを順不同, ジャンル無関係に紹介し, 感想を書きたいと思います.
以下にビールとその感想を羅列していきたいと思いますが, 個人的な好みの傾向として,
といった感じなので, 当然ながらそれなりの偏見が混入することと思いますが, 予めご了承下さい :)
埼玉県川越市発祥の伽羅色ビール. キレというか苦味というか, スパイシーなアロマホップ感がありつつも飲み歩きに最適な程度に抑えているといった印象があります. 私は丁度小江戸でビールサーバーで注いでもらい, 観光しながら飲み歩きました. 今思えば, アロマホップ入門という感じの心地よさだったと思います. (「インドの青鬼」を飲んでからそのような認識に…)
こちらも埼玉県川越発祥の黒ビール. 黒ビールはどれも甘めですが, おつまみなしでビールだけで飲む時にはその甘さが心地よく感じます. と言いつつも, このビールは黒ビールの中でも若干甘さ控えめに私は感じました.
有名なアメリカ発祥ビール. 個人的にはアメリカ発祥のビールはどれも薄味なイメージが私はあるのですが, それが活かされた一本だと思います. 夏場とかで水のように飲めるスッキリ感と若干の甘みが好きです.
ヱビスとJoel Robuchonのコラボビール. あの Joel Robuchon とコラボ…アツい!と思い, コンビニで並び始めた途端に即購入した思い出があります. こういうコラボビールの面白さって私個人としてはやはり元々の味をどうやって変えてくるかだと思うのですが, 後味が通常の YEBISU ビールよりも甘く風味がかかっていたように感じました. 口に入れた瞬間の YEBISU 感と後からコラボビールを思い出させる味の変化がとても飲んでいて面白かったです. ところで, 最近このビールを一切店頭で見なくなってしまったのですが, 今はこれ売っているのでしょうか.期間限定だったのでしょうか.
この二本は御茶ノ水にあるスペイン料理店, El Chateo del Puente にて飲みました. スペイン料理店で出てくるビールなので, 当然ですがスペイン発ビールです. まず cruzcampo ビールについてですが, 一言で言うととてつもなく飲みやすいビールでした. かなりさっぱりしていて、夏には持ってこいという味です. これこそ, スペイン観光でもしながら飲み歩きしたいところです…若干薄味です. Mahou Negra は黒ビールです. 名前は「魔王」としておきながら, 結構甘いです. といってもギネス程は甘くない印象でした. おつまみなしで飲めます.
こちらの二本も前述したスペイン料理店で飲んだ二本です. Mahou Negra を注文したら, 普通の Mahou も飲みたくなってしまいました. 感想としては, 万人ウケするような全体的にとてもバランスの取れたビールだと思いました. 甘みと苦味, どちらが強いというわけでもなくずっと飲んでいても飽きない味です.
Estrella Damm Barcelona は, これまた万人ウケするような全体的にとてもバランスの取れた(ry しかし, Mahouとは当然ながら違って若干スッキリ目のイメージがあります. 濃厚ながら万人ウケの Mahou, スッキリながら万人ウケの Estrella Damm Barcelona といったところでしょうか.
ドイツのレーベンブロイ, メキシコのコロナ. 私はレーベンブロイ, かなりお気に入りです. 全てのビールの中で5本の指の中に入るぐらい好きです. なんと説明すれば良いのでしょうか, 甘みとコクが有りながらも濃厚すぎずスッキリすぎず, 料理がとても美味しくなるビールだと思います. スーパーなどで瓶ビールのどれをおすすめするかと言われたら, 私はレーベンブロイを間違いなく推します. 一方, コロナビールは若干ホップかエールが効いているのか, 爽やかながら少し癖のあるビールという印象がありますが, 肉料理に凄く合います. 特にフレンチのフルコースなんかで一品一品の味を締めたい, 口の中の味を一新したいという時に持ってこいだと私は思います.
これまた有名な銘柄, ハイネケン. 薄味ながらバドワイザよりも少し風味高い印象があります. ソーセージとかと一緒に飲むととても美味しかった思ひ出.
私はサッポロビールがとても好きです. 特にあの後味…グッとくるビール特有の甘さ. たまりません. そんなサッポロビールのエクステンション, 黒ラベルエクストラブリュー. これはその後味をさらに強めた一品です. おつまみなしでもガンガン行ける甘み, 最高です. 最近見ないのですが, これもまた限定販売でした.
通常ヱビスのエクステンションビール. ヱビスらしい苦味がそのまま, それに対してコクを強めた一品でした. 私はどちらかというとヱビスよりもプレモル派なのですが, YEBISU MEISTER はかなりお気に入りです. 特に酢豚などと合わせて食べた時は最高でした. これもまた限定販売です. 確か.
ここに来てなのですが, 全てのビールの中でこのビールが一番のお気に入りです. 元々スーパードライが好きなのですが, ザ・ドリームは私の中では悠々とそれを超えて来ました 甘みと爽快感のバランスが絶妙ですし、その後のコクも強くてとても良いです. 夏場でも冬場でも, このビール持ち前のポテンシャルの高さで美味しく過ごせます. 缶ビールの中でどれか一つ勧めるとするならば, 間違いなくこの一缶を推します.
最近に飲んだのがこのサッポロビール冬物語です. 元々サッポロビールは好きなので絶対旨いだろうなあと確信しながら買ったのですが, やはりとても好きな味でした. 通常のサッポロビールの甘み-爽快感+濃厚さといった感じで, やはり飲んでいると夏向きでないようには思いました (当然の結論).
いつも注文するネットスーパーから試飲缶を頂いて飲んだものです. このビールはギフト限定となっておりスーパーやコンビニには並んでいないとのこと. 肝心の味ですが, 個人的な好みとしてははまずまずといったところでした. 最初の一口はやはり風味高く, 甘みを感じますが後味に苦味が来てとても良いバランスをもっています. しかしその苦味も少し経つとスッと消えていくような印象でした. やはりギフト専用ビールだけあって, 全体的にとてもお上品な味に感じました. また, 飲めば飲むほど最初の一口目に感じた味から変化していくように思いました. 試飲缶の一缶だけしか飲んでいないのでなんとも言えませんが, 個人的な好みとしてはまずまずと言ったものの, 改めて飲みたくなるビールです.
というわけで, ビールは美味しいです. 今年もビール浸りな一年を送りましたが来年も浸りたいと思います. ビールは良いぞ.
Beer Advent Calender 2016, 次回は 19 日, horimislime さんに続きます.
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