機械式時計の魅力に気付かされるまで
- 2022/12/12 00:04
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当初, 全く腕時計とくに機械式時計というものに興味がなかったのですが, 昨今その魅力に気付かされてしまい, 自分のモットーに合うような腕時計は何だろうと探し求めているうちに, ROLEX Oyster Perpetual Explorer 1 Ref.124270 (以下単に ROLEX Explorer 1 等) を見つけ, 正規店で買い求めるに至りました. 本エントリでは筆者が機械式時計の魅力に気付かされ, 購入に至るまでの経緯を書き綴りたいと思います.
昨今の ROLEX 市場に知見がある方はご存知の通り, 所謂スポーツモデルと言われるモデルらはその人気や昨今の諸々の情勢もあってか, 価格高騰/品薄が起きており, 正規店で購入するのは簡単ではないと言われます. 筆者もその例外に漏れずある程度の所謂ロレックスマラソンといわれる期間を経て無事購入に至ることができたのですが, 本エントリでは購入時の詳細そのものについてはあまり触れません. こちらについては別の記事として取り上げておりますので, 以下よりご覧ください.
また, ROLEX Explorer 1 の使用レビューについても別の記事として取り上げておりますので以下よりご覧ください.
機械式時計の魅力に気付くとき
冒頭のとおり, 私は当初機械式時計どころか腕時計というもの自体に全く興味がありませんでした.
高校〜大学生時代のどこかで確か黒のセラミックぽいような腕時計をつけていたような記憶がありますが,
確かそれはクォーツ時計で,
もはや何をつけていたのかも忘却の彼方ではあるのですが,
電池切れか何かで動かなくなってしまってから「電池交換に出すのが面倒だしそもそも腕に何かをずっと巻き付けておくのってかったるいな,
というか時間なんてスマホで見れるじゃん」
という感情で, そのまま使用をやめてしまっていました.
そんな腕時計への興味も関心もへったくれもないまま,
もう 15 年以上は付き合いのある友人といつも通り食事をしていました.
その頃彼はすでに機械式腕時計にハマっていて, 3 本目の所持でした.
上の写真は彼の所持する 3 本目の腕時計,
IWC ポルトギーぜクロノグラフ IW371604 です.
無論, 私はこれを彼が身につけているのをみて「高そうだなあ」,「きれいだなあ」とかは思ってはいたのですが,
特段だからといって自分もこういうものを身につけたいなあという感情までにはなりませんでした.
しかし, 彼の一言が, 私が機械式腕時計の魅力に気付かされるターニングポイントとなりました.
これ, つけてみます?
そうして, 彼のポルトギーぜを腕に巻かせてもらったのですが, すると, 巻きつけた左腕の血の巡りが良くなったようななんとも言い難い感覚と, 静かな期待, 興奮, そして所謂高級機械式時計を身につけるということ, また一つ一つのパーツが成す小さな仕事によって時を表示するという複雑な仕事を達成している様を感じ, これが機械式時計か…と感動したのでした. そこから私は機械式時計の魅力にとりつかれてしまい, 一刻も早く自分のポリシーに合うような時計を探したくなるのでした.
誰かが何かに夢中になっている様というのは, 側から見ると狂人に見えることがある
どこかで見たことのある上記の言葉に, いま私は当てはまっているかもしれないと感じながら…
初めての機械式時計に求めたもの
…というように謎にドラマティックなテイストで書いてしまいましたが, 冷静に考えてみると, 私は所謂ソフトウェアエンジニアリングを生業としているわけですが, 社会人にもなって 3 年ほど経過したこともあり, そろそろそれらしい装いをしたなあとぼんやり考えていたところでもあったのでした1.
そんな私は次のポリシーに則っている機械式腕時計を探すことになりました.
- 機械式時計初心者が扱いやすい実用時計であること
- ゴールドやプラチナといった素材そのものに価値が付くような繊細な素材ではなく, ステンレススティール素材であること
- 防水であること
- 自動巻きであること
- 複雑機構が搭載されていないこと
- 視認性の高い文字盤であること
- 見栄を張れること
- その時計に相応しい人間に成長したいと思えること
- 時計そのものに歴史があること
- 腕時計好きコミュニティの中である程度話題を広げることができること
- その時計を見て, 単に気分が上がること
- 価値があること
- いざとなったときに売れること
- 自分/他人から見て似合うこと
- 細腕なので 40mm 以下であること
- スーツを着ることのない, カジュアルな格好が多いのでスポーティーなモデルであること
これら全てを満たしていて, かつ私の財布事情的にも手の届くものとしては ROLEX Explorer 1 の他に, 下記の候補がありましたが最終的な好みとして ROLEX Explorer 1 を選択しました.
- ROLEX Oyster Perpetual 36mm 黒文字盤
- ROLEX Oyster Perpetual MILGAUSS 40mm
- OMEGA SEAMASTER AQUA TERRA 150M コーアクシャル マスター クロノメーター 38mm 青文字版
ROLEX Explorer 1 Ref.124270 という時計
ROLEX Explorer 1 Ref.124270 は執筆時点における ROLEX Explorer 1 の現行モデルで, 2021 年に発表/発売されました. それまでの Explorer 1 (214270) は 39mm のケース径でしたが, 原点回帰とも言われる形で 36mm へサイズダウン, これは細腕の私としては朗報でした. 無論 114270 やそれ以前のヴィンテージ物も視野に入れれば, ケース径の問題はなかったのですが, 114270 に関しては, ブレスレットの仕様が中コマ空洞になっていること, またダブルロッククラスプの模様が好みでなかったこともあり, 124270 はこれらの私の個人的な好みを反映する形として完璧でした.
ROLEX 公式の Explorer 1 のページには, 下記のような説明があります.
1953年に発表されたエクスプローラーは、サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるエベレスト登頂の成功を受けて、そこで共有された経験から生まれた。
このように ROLEX Explorer 1 は, 冒険家/探検家, 登山家, エベレスト登頂, …といったようなキーワードと共に様々な逸話が語られます. これからもまだまだアクティブに, 冒険心と挑戦心をもって人生を豊かにしていきたいと考えていた私にとっては, (こじつけといえばそうなのですが) 共感できる一面であり, 購入への決心がより強固なものとなりました💪
まとめ
時計についてというよりもより一般的な話になってくるのですが,
ある程度大人になっても,
新しい趣味というのは意外と見つかるものなんだなあというのをまず感じました.
また時を知るという行為は (相対性理論が覆らない限り) 今後も普遍的なものとしてあり続けると思いますが,
その一方ですごく素朴なことでもあると思います.
しかしそれがよりいっそう, コンピュータ科学に魅せられた者としては,
素朴であることの美しさという点でなにかどことなく共感できるところがありますし,
職業柄 1 つ 1 つの歯車だったりパーツを組み合わせるというモノづくりやエンジニアリング的行為に対して,
無関心でいられるわけがなかったなあというところで,
ある意味ハマるのは必然だったのかなあと感じています.
色々な趣味を持つことは人生を豊かにすることでもあると思うので,
今後も広い視野と興味をもって生きていきたいですね.
といいつつ, ほぼ完全リモートワークなこともあり出社は殆どないですし, もしあったとしてもスーツやシャツを着なければならないことはまずないので, 社会人らしい装いというものは現状仕事上では全く必要ないのですけど… (入社当初スーツを着ていったら, 「うちではコスプレみたいになるから」と話した先輩をぼくはまだ覚えています🙃)↩︎
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